四柱推命を学び始めたあなたへ
「四柱推命を勉強していたら、“身強”とか“身弱”という言葉が出てきたけど、なんだか難しそう…」
そんな風に感じたことはありませんか？
確かに、専門用語が多くてとっつきにくい四柱推命ですが、「身強・身弱」はとても重要な概念です。
なぜなら、ここを間違えると命式の読み方が大きくズレてしまい、占いの的中率にも関わってくるからです。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく「身強・身弱」の意味や判断方法を解説します。
日常生活や仕事にも活かせるヒントが見つかるかもしれません。ぜひ最後までご覧ください。
「身強・身弱」とは？
「身強」「身弱」とは、四柱推命の命式において、日干が命式全体からどれくらいエネルギーをもらっているかを示す考え方です。
| 身強 | 自分自身のエネルギーが強い → 自信がある、行動力がある、主導的 |
| 身弱 | エネルギーが弱い → 繊細、控えめ、他人に合わせやすい |
この違いは、良い悪いではありません。
身弱な人がダメなわけではないし、身強な人が必ず成功するとも限りません。
大切なのは、「自分がどちらの傾向にあるのかを知ることで、運の流れや人との関わり方をどう調整すればいいか」が見えてくることなのです。
身強・身弱の判断方法を3ステップで解説
では、実際に「自分は身強？身弱？」をどうやって判断するのか？
ここでは初心者でも取り入れやすい2つのステップをご紹介します。
- 五行のバランスをチェック
- 季節との相性をチェック
五行のバランスについて、以前の記事で解説していますので、参考にしてくださいね。
五行のバランスをチェック
まずは命式内に出てくる五行のうち、「自分（日干）」と同じ属性（五行）がいくつあるかを確認します。
- 同じ五行や、日干を生み出す五行が多ければ → 身強
- 日干を剋す五行や、消耗させる五行が多ければ → 身弱
例：日干が「木」の人の場合
- 木や水が多い（木を支える） → 身強寄り
- 火や金が多い（木を燃やす・切る） → 身弱寄り
目安として、支えになる五行が3つ以上あれば、身強の可能性が高まります。
季節との相性をチェック
日干の五行が、生まれた季節とマッチしているかも大切なポイントです。
| 季節 | 強くなる五行 |
|---|---|
| 春 | 木 |
| 夏 | 火 |
| 秋 | 金 |
| 冬 | 水 |
- 例：日干「火」の人が夏生まれ → 火が旺盛で身強
- 例：日干「水」の人が夏生まれ → 火を弱めらる時に自分もエネルギーを消耗し身弱寄りに
四柱推命では、生まれた“月柱”が季節を表すため、そこに注目しましょう。
実例で学ぶ！身強・身弱の違い
ケース1：典型的な「身強」タイプ
- 日干：丙（火）
- 生まれた月：午月（夏）
- 他の干支：巳、午、寅（木火中心）
→火の五行が多く、季節も夏で火が強い。さらに助けてくれる星が多く、明らかに「身強」
性格の傾向：
リーダーシップがあり、自分の意志で行動できるタイプ。独立や起業に向いている。
ケース2：身弱タイプの命式
- 日主：辛（金）
- 生まれた月：巳月（火）
- 他の干支：午、丙、戊（土火中心）
- 通変星：偏財・食神が多い
→火が金を溶かし、金の助けも少ない。身弱の特徴を備えている。
性格の傾向：
自分からグイグイ行くより、人を支える側に回った方が本来の魅力が出る。縁の下の力持ちタイプ。
まとめ
四柱推命における「身強・身弱」は、自分の命式のエネルギーバランスを知るための基本です。
判断には以下の点を押さえましょう：
- 五行のバランス（自分を支える五行の多さ）
- 季節との相性（生まれた時期と日干の強さ）
これらを総合的に見て、自分が「エネルギー型」か「調整型」かを知ることで、仕事や人間関係の戦略にも活かすことができます。
なお、身強、身弱の判断方法は流派によってさまざまな方法があります。
点数をつけて判断する方法などもありますが、基本的な考え方は本記事で解説した通り、
自分の日干を助ける（強める）干支が多いか少ないかで判断します。
身強でも、身弱でも、それぞれに合った活かし方がある。
四柱推命は、あなたの「人生の取扱説明書」を紐解くツールです。
ぜひ、自分自身の命式を確認してみてくださいね。
