こんにちは!
四柱推命鑑定士のとめです。
今回は四柱推命の鑑定でとても重要な
「大運」と「年運」について解説します。
一緒に楽しく学んでいきましょう!
大運って何?人生の大きな流れをつかむ!

四柱推命では、生まれた瞬間の星の配置から
その人の持って生まれた宿命を読み解きます。
でも、人生っていつも同じではないですよね?
良い時期もあれば、悪い時期もある。
その人生の波、大きな流れを見るのが「大運」です。
大運は10年ごとに切り替わる運気の流れを示しています。
年運って何?毎年の運気の変化を知る!
大運が10年ごとの大きな流れなら
年運は毎年の運気の変化を示すものです。
つまり、大運という大きな流れの中で
今年はどんな一年になるのかをより具体的に見ていくのが年運です。
年運を知ることで、今年は何に力を入れれば良いのか
どんなことに注意すれば良いのかが見えてきます。
たとえば、今年は仕事運が良いから昇進を目指してみよう!とか、
今年は恋愛運が低迷しているから新しい出会いは慎重に…
といった判断材料になります。
大運と年運の関係:より正確な未来予測のために
大運と年運は別々に存在しているのではなく、
密接に関係しています。
大運が良い時期でも、年運が悪い年は注意が必要ですし、
逆に大運が悪い時期でも、年運が良い年はチャンスが巡ってくることもあります。
大運のゆったりとした大きな運の流れの中に
1年の生んである年運が入っていると考え、
年運よりも大運の影響力の方が大きいと言われています。
大運と年運の出し方:干支の組み合わせで未来を読む!
では、大運と年運の算出方法を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
生まれた年から「順行」か「逆行」かを確認する
順行とは、十干が「甲→乙…」の順、十二支が「子→丑…」の順に進むもの、
逆行とはその逆で、十干が「癸→壬…」の順、十二支が「亥→戌…」の順に進むものを言います。
男性と女性とで見方が変わります。
・男性の場合
順行・逆行 | 年干 |
---|---|
順行 | 甲、丙、戊、庚、壬 |
逆行 | 乙、丁、己、辛、癸 |
・女性の場合
順行・逆行 | 年干 |
---|---|
順行 | 乙、丁、己、辛、癸 |
逆行 | 甲、丙、戊、庚、壬 |
干支暦を見て、生まれた日から節入り日までの日数を数える
四柱推命では、年の切り替わりを1月1日ではなく、立春で見ます。
同様に、月の切り替わりは1日ではなく、節入り日で見ます。
節入り日は干支暦に載っていますが
インターネットで検索すると簡単に出てきます。
日数の数え方は、下記の通り順行と逆行で異なります。
- 順行:生まれた日から次の節入り日までの日数
- 逆行:生まれた日から前の節入り日までの日数
たとえば、8月22日に生まれた順行の人の場合、9月の節入り日である9月8日までを数え、17日となります。
1月14日生まれの逆行の人の場合、前の月の節入り日である1月6日までを数え、8日となります。
節入り日は年によって変わりますので、都度調べましょう。
求めた数値を3で割る
生まれた日から節入り日までの日数が分かったら、その数値を3で割ります。
これを初運(立運)と言い、その人の大運が何歳から始まるかを表します。
余りが1の時には切り捨て、余りが2の時には切り上げます。
先ほどの人の場合、8日を3で割ると2あまり2となり、切り上げて3になります。
大運の干支を記入する
順行の方の場合、六十干支の表から、自分の月柱干支の次の干支を探します。
逆行の方の場合、は自分の月柱干支の前の干支を探します。
その干支が初運となります。
たとえば、逆行の方で月柱の干支が「丁丑」の場合、
六十干支表でひとつ前は「丙子」です。
先ほどの人の場合は初運が3歳なので
3歳から13歳までが「丙子」となります。
その後、順に干支を当てはめると下記の通りになります。
年齢 | 干支 |
---|---|
3歳から13歳 | 丙子 |
13歳から23歳 | 乙亥 |
23歳から33歳 | 甲戌 |
33歳から43歳 | 癸酉 |
43歳から53歳 | 壬申 |
53歳から63歳 | 辛未 |
63歳から73歳 | 庚午 |
73歳から83歳 | 己巳 |
83歳から93歳 | 戊辰 |
93歳から103歳 | 丁卯 |
大運の地支に蔵干の通変星を当てはめる
通変星は天干と、地支に内蔵される蔵干とから導き出されますが、天干は他の人から見てわかる表面的、外見的な事象、蔵干は内面的、本質的な事象を表すと言われています。
ここでは蔵干は「本気」を使っていますが、流派によっては「本気」「余気」「中気」の3つを使う流派もあります。
年齢 | 干支 | 蔵干 | 天干通変星 | 蔵干通変星 |
---|---|---|---|---|
3歳から13歳 | 丙子 | 癸 | 食神 | 印綬 |
13歳から23歳 | 乙亥 | 壬 | 劫財 | 偏印 |
23歳から33歳 | 甲戌 | 戊 | 比肩 | 偏財 |
33歳から43歳 | 癸酉 | 辛 | 印綬 | 正官 |
43歳から53歳 | 壬申 | 庚 | 偏印 | 偏官 |
53歳から63歳 | 辛未 | 己 | 正官 | 正財 |
63歳から73歳 | 庚午 | 丁 | 偏官 | 傷官 |
73歳から83歳 | 己巳 | 丙 | 正財 | 食神 |
83歳から93歳 | 戊辰 | 戊 | 偏財 | 偏財 |
93歳から103歳 | 丁卯 | 乙 | 傷官 | 劫財 |
知りたい年の干支を干支暦から調べる
調べ方は大運と同じです。
たとえば、2025年の干支は「乙巳」、2026年は「丙午」となります。
年干支の通変星を当てはめる
先ほどの人の場合、日干が「甲」なので
たとえば、2025年の通変星は「劫財」、2026年の通変星は「食神」となります。
ここまでで、大運と年運の表が完成します。
大運・年運を使った鑑定実践!
では、実際にどのように鑑定に活かすのか、簡単な例を見てみましょう。
例えば、A子さんは現在35歳で、大運で仕事運が非常に良い時期だとします。しかし、今年の年運を見ると、対人関係でトラブルが起こりやすい暗示が出ています。
このような場合は、A子さんに「仕事運は非常に良いので、積極的に仕事に取り組むのは良いでしょう。ただし、今年は対人関係で誤解が生じやすいので、コミュニケーションにはいつも以上に気を付けてください。」とアドバイスすることができます。
このように、大運と年運を組み合わせることで、より具体的で的確なアドバイスをすることができるのです。
まとめ
大運と年運は、四柱推命で未来予測をする上で非常に重要な要素です。
10年ごとの大きな流れを見る「大運」と
毎年の変化を見る「年運」を理解し、組み合わせることで、
より精度の高い鑑定が可能になります。
実際に運気の流れを見る場合は、
用神を用いたり、天中殺や十二運星を組み合わせたりもします。
最初は難しく感じるかもしれませんが、
一つ一つ丁寧に学んでいけば、きっとマスターできます!
一緒に頑張りましょう!