こんにちは!
四柱推命鑑定士のとめです。
今回はは、四柱推命を勉強中の皆さんにとって、
重要なポイントとなる「格局」について
詳しく解説していきますね。
鑑定の精度を上げるためにも、
格局の理解は欠かせません。
一緒に楽しく学んでいきましょう!
格局とは、人生の設計図を読み解く鍵
四柱推命は、五行のバラツキを測り、
その偏りを中和するという考え方に基づいています。
命式の五行のバランスから
特性ごとのパターンに分けたものを
格局と言います。
格局を正しく把握することで、
その人の強みや弱み、
そして人生におけるチャンスと危機を
見抜くことができます。
たとえば、同じ五行の「甲」を持つ人でも
「建禄格」の人は独立心や意志が強く実行力もあります。
一方「正財格」の人はコツコツ型で保守的な面が特徴です。

格局って、その人の個性や才能がわかる大切なものなんだよ。



はい!でも、なんだか難しそうですね…



大丈夫!一つずつ丁寧に解説するので、読み終わったころには理解できているよ!
格局の求め方
格局は、日干(生まれた日の天干)と月支(生まれた月の地支)の蔵干との関係性から決定されます。複雑に見えるかもしれませんが、ステップバイステップで進めていけば大丈夫です。
1.月支蔵干が透干している場合
月支蔵干が透干している天干があれば、その通変星を格局とする。
「透干」とは、月支からみて同じ五行が天干にある場合をいいます。
たとえば、月支の蔵干が「戊」で、月干(生まれた月の天干)に「戊」があった場合、この戊の通変星が格局となります。通変星は人により異なりますので、最初に命式を完成させる方がよいですね。
通変星が比肩の場合を「建禄格」劫財の場合を「月刃格」と言います。「比肩格」「劫財格」とは言わないので、ご注意を。
2.複数の月支蔵干が天干に透干している場合
複数の月支蔵干が天干に透干している場合は
蔵干の本気、中気、余気の順で格局をとります。
蔵干の取り方は、流派によって異なりますが、
ここでは中国式で解説しています。
蔵干を「本気」でとる流派や、
節入り日からの日数でとる流派もあります。
3.月次蔵干が複数の天干に透干している場合
月次蔵干が複数の天干に透干している場合は
日干に近い天干の通変星を格局とします。
たとえば、月支蔵干が年干と月干の両方と透干していた場合、
日干に近い月干の通変星を格局とします。
4.月支蔵干と同じ気が天干のどこにも出ていない場合
月支蔵干と同じ気が天干のどこにも出ていない場合は、次の3つのステップで格局を見付けます。
- 生まれた日が、生まれた月の節入り日から何日目かを求める。
- 月支蔵干深浅表で、蔵干を確認する。
- 通変星表を見て格局を見つける。
それぞれ例をあげて詳しく見ていきます。
ここでは1980年3月10日生まれの人を例に解説します。
生まれた日が、生まれた月の節入り日から何日目かを求める
1980年3月10日生まれの人の場合、3月の節入り日は5日なので、節入り後5日を経過しています。
月支蔵干深浅表で、蔵干を確認する
月支蔵干深浅表によると、3月の月支「卯」と5日、すなわち7日目までは「甲」となり、蔵干は「甲」となります。
通変星表を見て格局を見つける
通変星表で3月10日の日干「壬」と「甲」の交差したところをみると「食神」なので、格局は「食神格」となります。
格局とその特徴
一般的な命式のほとんどは「内局」という10種類に分類されます。このほかに「特別格局」と呼ばれるものがありますが、全体の10%程度だと言われていますので、これは別の機会に解説します。
格局 | 特徴 |
---|---|
建禄格 | 独立心旺盛で、自分の力で道を切り開いていくタイプ |
月刃格 | 強い意志と行動力を持つリーダー気質 |
食神格 | 明るく社交的で、芸術的な才能を持つ |
傷官格 | 繊細で感受性が強く、表現力豊か |
偏財格 | 商才があり、金運に恵まれる |
正財格 | 堅実で計画性があり、安定した財産を築く |
偏官格 | 大胆で決断力があり、逆境に強い |
正官格 | 責任感があり、社会的地位を築く |
偏印格 | 独創的なアイデアと知性を持つ |
印綬格 | 温厚で知性的、学問や研究に適性がある |
これらの格局はあくまでも基本的な特徴です。実際には、他の五行や通変星との組み合わせによって、さらに多様な個性が生まれます。



色々な格局があるんですね!私は食神格かな?



食神格は、子どものような無邪気さが人々を和ませたりする性質も持っているんだよ。ただし、他の五行とのバランスを見ることで、他の面が見えることもあるよ。



そうなんですね。四柱推命って奥が深いですね。
格局の活かし方|運命を好転させるヒント
自分の格局を知ることは、
自分の強みや弱みを理解し、
人生をより良い方向へ導くための第一歩です。
たとえば、「食神格」の人は、
持ち前の創造性を活かして芸術分野で活躍したり、
「正財格」の人は、
堅実な仕事で安定した収入を得たりすることで、
才能を開花させ、
満足度の高い人生を送ることができるでしょう。
また、格局がわかると、その人にとっての
「喜神」と「忌神」がわかるようになります。
喜神は格局を助ける五行
忌神は格局を弱める五行です。
これらの五行を意識することで、
自分に合った環境や人間関係を選び、
運気を高めることができます。
助ける、弱めるについては、以前解説した
五行の相生、相剋の考え方が役に立ちます。
こちらの記事も参考にしてください。


まとめ
格局は、四柱推命において非常に重要な要素です。
自分の格局を理解することで、
持って生まれた才能や性質、
そして人生の傾向を知ることができます。
この知識を活かして、自分らしい人生を歩んでいきましょう!
今回解説した内容は、格局の基本的な部分です。
より深く理解するためには、引き続き学習を続けることが大切です。一緒に四柱推命の奥深い世界を探求していきましょう!