激しい嵐が吹き荒れ、草木はなぎ倒され、
家々は揺れ動いています。
しかし、どんなに激しい嵐が来ても、
山はびくともしません。
すべてを受け入れ、静かにそこに在り続けます。
嵐が過ぎ去った後も、
山は変わらずそこにあり、
人々に安心感と生きるための
基盤を与えてくれます。
これは、四柱推命における「戊」のイメージ。
今回は、この「戊」の持つ意味や魅力について、
深く掘り下げていきます。
戊の基本性質|山のようにどっしりと落ち着き存在感がある
十干の中で五番目に位置する「戊(つちのえ)」は、
五行では「土」の性質を持ち、
陰陽では「陽」に属します。
山や大地のように雄大で、
どっしりとした存在感を持ち、
包容力、安定感、公平さ、
責任感、マイペース、頑固さといった
キーワードで表されます。
あらゆるものを受け入れ、
育む、大地のような包容力と
安定感を備えています。
戊のイメージ|社会を支える、大きな器
「戊」のイメージは、
そのどっしりとした存在感と、
すべてを受け入れる包容力と言えます。
自然界の事象 | 山、大地、岩、土、堤防、雲 |
人物像 | 公務員、政治家、経営者、教師、土木作業員、不動産業 |
身体 | 胃、脾臓、筋肉、脂肪 |
性格 | 包容力がある、責任感がある、公平、誠実、頑固、マイペース |
「戊」は、社会や組織を支える
大きな柱のような存在です。
公平で誠実な人柄で、
多くの人から信頼を集めます。
また、マイペースでどっしりとした安定感があり
周囲に安心感を与えます。
他の十干との関係性|戊と周囲との調和
他の十干との関係性を通して、
「戊」の持つ影響力や
人との関わり方を見ていきましょう。
「甲(きのえ)」との関係 | 「甲」は樹木を象徴し、「戊」の大地から栄養を吸収して成長します。戊は甲を支え、育む関係にあります。 |
「丙(ひのえ)」との関係 | 「丙」は太陽を象徴します。「丙」の光と熱は「戊」の大地を温め、生命を育む助けとなります。 |
「壬(みずのえ)」との関係 | 「壬」は海や大雨を象徴します。大量の「壬」は「戊」の大地を侵食してしまう可能性がありますが、適量であれば大地を潤し、豊かにします。 |
このように、「戊」は他の十干とバランスを取りながら、
自然界の調和を保つ重要な役割を担っています。
戊を持つ人の特徴|大地のようにどっしり構え、周りを安心させる
「戊」を持つ人は、どっしりとした落ち着きがあり、
周囲に安心感を与える存在です。
責任感が強く、
頼まれたことは最後までやり遂げます。
公平で誠実な人柄で、
多くの人から信頼されます。
しかし、頑固でマイペースな一面も。
柔軟性を意識し、
周囲の意見にも耳を傾けることで、
より円滑な人間関係を築けるでしょう。
まとめ
「戊」は、大地のようにどっしりと構え、
力強く生きるためのヒントを与えてくれます。
この記事を通して、「戊」の魅力や特性を理解し、
自身の成長に役立てていただければ幸いです。
四柱推命の世界は奥深く、
まだまだ学ぶことはたくさんあります。
他の十干についても学びを深め、
自分自身をより深く理解する旅を続けていきましょう。